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行ってきました!冬学期海外留学

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東京外国語大学では、夏学期?冬学期を利用した「短期海外留学制度」を設けています。留学前?留学後の事前事後教育もあわせて単位認定を伴う形で協定校への留学ができます。年間の短期海外留学者数は、2014年307名、2015年度493名、そして今年度2016年度は496名。制度の充実により、その数を増やしています。

今年の冬学期は、241名の学生が短期海外留学に出発しました。このうち、アラビア語、カンボジア語、ラオス語、タイ語を学習する1年生は、全員参加の形で留学しました。今回のTUFS Todayは、「短期海外留学制度」に参加し、帰国したばかりの皆さんの声を集めました。

冬学期「短期海外留学制度」参加者インタビュー

ヨルダン
アリーバーバーインターナショナルセンター(アラビア語プログラム)

浅井晴香さん(国際社会学部 西アジア?北アフリカ地域/アラビア語 1年)

私はヨルダンのアリーバーバーインターナショナルセンターに1ヶ月通いました。授業は1日4時間で週5日あります。レベルごとに5人ほどのクラスに分けられます。授業料?寮の宿泊費が高いのがネックですが、先生の授業は分かりやすく、楽しんでアラビア語を学ぶことができました。また、このセンターはヨルダン大学の目の前にあるため、大学の生徒に話しかけ、仲良くなることもできます。私はヨルダン大学の日本語を学ぶ女の子と仲良くなり、何度か一緒にご飯を食べました。

私がヨルダンで最も印象深いことは、人との出会いです。ヨルダンは、パレスチナやシリアからの移民が多いために、シャーム地方の様々な国の人と交流することができます。また、ヨルダンに語学留学する先輩からお話を聞くことができ、一年留学を考える上でも大きな意味をもつ留学となりました。

今年、アラビア語科の1年生は全員アラブに1ヶ月留学することになっており、1年間アラビア語を学んだ後のこの時期に、アラブを自分の肌で感じることができて、本当によかったと思います。

インド
ジャドブプル大学(ベンガル語プログラム)

大角麻亜紗さん(国際社会学部 南アジア地域/ベンガル語 2年)

私はショートビジットで平日は主に授業、週末はスレンドラナート大学の学生とのイベントや観光をして過ごしました。

授業は1日に3コマの授業が設けられ、3人の先生が週に5回ずつ授業をして下さりました。内容は主に読み書きや会話などを行いました。新聞を読んだり、ベンガル語で日記を書いたり、ベンガル語の映画を観たり…内容は簡単なものから難しいものまで様々でしたが、外大とはまた違った雰囲気でベンガル語を学ぶことができ、非常に充実していました。

週末は大抵授業がなく、博物館やマーケット散策、シャンティニケトンへの日帰り旅行などの観光をしました。また丹羽先生やオミタバ先生と現地の先生方の協力で、他大学の学生とマイムや踊りを発表する機会を設けてくださいました。この大学の学生はフレンドリーで優しく、イベントを楽しみながら友情を育みました。

勉学、自由時間共に充実していたので、長いようであっという間な6週間でした。

フィリピン
デ?ラ?サール大学(英語プログラム)

杉崎花恵さん(言語文化学部 ベトナム語/東南アジア地域 2年)

私はこの冬学期、フィリピンの首都マニラに位置する名門デ?ラ?サール大学での約1ヶ月間の英語研修に参加しました。現地では様々なことを経験しましたが、今回はその中から3点お伝えします。

まずは大学の授業について。平日はひとクラス2時間の授業を3コマ受講していたのですが、10名という少人数体制のため、積極的な発言が多く求められました。ディスカッションは特に刺激的で、英語学習のモチベーション維持に繋がったと思います。

次に、恐らく多くの方が懸念する治安についてですが、私が現地滞在を通じて感じたのは、マニラはとてもエネルギッシュで明るい街だということです。確かに環境が整っていない面も多くありますし、ビジネスマンが行き交う高層ビル群のすぐ後ろにはスラム街も存在しています。しかしながら経済成長真っ只中のマニラの勢いや、乗合バスで親切に接してくれた心優しい人々もまた、多様なフィリピンがもつ一面なのです。

また、このプログラムに参加したことが、日本を俯瞰する良いきっかけにもなりました。昨今日本が求めている「おもてなし」の心は、陽気で笑顔なフィリピンの方々のさりげない親切さから学ぶことができるのかもしれません。

ポルトガル
コインプラ大学(ポルトガル語プログラム)

北川惠太さん(言語文化学部 ポルトガル語/西南ヨーロッパ第2地域 1年)

私がショートビジットで訪れたコインブラ大学は大学全体がユネスコの世界遺産に指定されているという非常に歴史豊かな大学です。1か月弱という短い期間ではありましたが、そんな伝統のある大学の中でポルトガルの言語、文化、人々を身近に感じられる機会を持てたことは非常に大きな経験になりました。

授業はすべてポルトガル語で行われましたが、外大で1年間通して習った部分の復習といった形であり、何一つ困ったことはありませんでした。他の同じクラスの人よりもできているという実感があり、外大で1年間言語漬けになって生活をするということはとても力がつくことなのだと実感しました。

現地の人同士の生の会話を聞き取ることは最初難しかったのですが、プログラム終盤になると聞き取れるようになり、コミュニケーションをとれるようになりました。このように現地を生で感じることは様々な良い影響を与えてくれたので、次は1年間現地で学びたいと考えています。現地の食事や生活に順応できるかどうかを知るためにもショートビジットは非常に良い経験になりました。

ブルネイ
ブルネイダルサラーム大学(英語で学ぶ総合型コース)

佐々木美緒さん(国際社会学部 西南ヨーロッパ地域/ポルトガル語 1年)

私はショートビジットで、ブルネイ?ダルサーラム大学のグローバル?ディスカバリー?プログラムに参加しました。このプログラムでは、ブルネイについて包括的に学ぶ講義を受けたり、ブルネイの様々な場所を訪れたり、ブルネイの楽器、踊り、食文化などを体験したりしました。

ブルネイは国土面積が三重県とほぼ同じという非常に小さな国ですが、モスクやカンポンアイールと呼ばれる水上集落、ウル?トゥンブロン国立公園など魅力的な場所がたくさんあることが分かりました。またブルネイはイスラム教国家のため、日本とは文化が全く異なっていました。しかしブルネイの人たちは気さくでとても温かく、すぐに仲良くなることが出来ました。

このショートビジットで、言葉や文化、価値観が違っても、それらの違いを超えて人は仲良くなれるのだという事を実感しました。また、長期留学をして自分の世界を広げたいという思いがさらに強くなりました。そして自分が何を学び、将来何をしたいのかを改めて考える良い機会になりました。有意義な1ヶ月を過ごすことができ、良かったです。

ロシア
モスクワ大学+サンクトペテルブルク大学(ロシア語プログラム)

野口貴宏さん(言語文化学部 ロシア語/ロシア地域 1年)

プログラム?два города — два университета? (Two Cities – Two Universities) は、モスクワにおよそ3週間、サンクトペテルブルクに約1週間滞在するプログラムです。モスクワでは、モスクワ大学の寮で生活しながら、大学附属の語学学校で勉強し、サンクトペテルブルクではサンクトペテルブルク大学でロシア語を学ぶプログラムです。

モスクワでは1日に90分授業を2回受けます。私のクラスでは、主に配布されたテキストを用いて、文法、読解、会話、作文を満遍なく学習します。また、授業で扱ったテーマに沿った体験学習もあります。例えば、ロシア芸術がテーマの授業の後は、トレチャコフ美術館に行き、与えられた課題をこなしつつ鑑賞しました。

ロシアに初めて行かれる方も多いでしょう。たった1年しか学んでいなくても心配は要りません。他大学の学生たちと交流したり、日本語を学んでいるロシアの学生とも交流したり、交友関係が広がり、また、ロシア語を使う機会も増えていきます。

ここで、1歩、ロシアの扉を開けてみるのは如何でしょうか。実際に見て、聞いて、感じて、その国を知り、その知識をもって次のロシア語学習に活かす大変良い機会となりました。

勉学、自由時間共に充実していたので、長いようであっという間な6週間でした。

参加者総数241名

体験談を寄せてくれた上記の学生を含めて計241名(1年生162名、2年生53名、3年生13名、4年生3名、博士前期9名、博士後期1名)の学生が冬学期の短期海外留学に参加しました。派遣先の大学と参加者数は次のとおりです。

国名 派遣先大学名 参加者数
アイルランド アイルランド国立大学コーク校 21
ヨルダン アリー?バーバー?インターナショナル?センター 13
トルコ アンカラ大学 6
オーストリア ウィーン大学 5
英国 エセックス大学 3
ニュージーランド オークランド大学 12
エジプト カイロ大学 16
米国 カリフォルニア大学サンディエゴ校 19
ドイツ ギーセン大学 1
メキシコ グアナフアト大学 3
ドイツ ゲッチンゲン大学 2
ポルトガル コインブラ大学 5
スペイン サラマンカ大学 11
米国 サンディエゴ州立大学 5
タイ シーナカリンウィロート大学 16
インド ジャドブプル大学 12
スイス ジュネーヴ大学 2
フィリピン デ?ラ?サール大学 17
フランス パリ政治学院 3
カナダ ブリティッシュ?コロンビア大学 11
ブルネイ ブルネイ?ダルサラーム大学 3
ポルトガル ポルト大学 1
モスクワ モスクワ大学及びサンクトペテルブルグ大学 2
ポーランド ヤギェロン大学 3
ラオス ラオス国立大学 9
英国 リーズ大学 1
スロヴェニア リュブリャーナ大学 2
カナダ レジャイナ大学 5
韓国 延世大学 11
カンボジア 王立プノンペン大学 3
韓国 韓国外国語大学校 8
台湾 国立台湾大学 4
台湾 淡江大学 2
中国 北京語言大学 2
中国 北京大学 2
総計 241

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留学支援共同利用センター(通称:トビタセンター)では、各国への留学に関する資料を閲覧できるほか、個別に留学についての相談を受けることができます。留学について漠然と考え始めた段階から、留学先への申請やビザの申請方法などの具体的なものまで、留学に関するあらゆることを相談することができます(相談は予約制)。

これから留学を考えている新入生?在学生は、まずは留学支援共同利用センターを訪れてみましょう。

留学支援共同利用センター
本部管理棟1階(留学生課並び)
Email: ryugakushien[at]tufs.ac.jp([at]は@に変えて送信ください)

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